【雑記】創作活動における【中二病】について

どうも、闇島です。

今回、中二病というテーマで書くにあたって前置きを書きたいと思います。

【前置き】
このブログで取り扱う「中二病」というのは、伊集院光氏が提唱した「思春期にやってしまうちょっと背伸びした結果痛い行動になってしまう病」ではなく・・・

小説や漫画などを創作する者が陥る「中二病」を扱っていきます。
ですので、今回のブログは「創作者」に向けてのブログになります。

では、やっていきましょう。

 

創作における中二病

まず、創作における中二病を考えていきたいと思います。

中二病をこじらせて書かれた作品といえば、何故か気恥ずかしくなったり、ムズかゆい気持ちになったり、顔を覆って転がりたくなったりする破壊力があることが多いです。

中二病の代表例としてよくキャラクター設定などが挙げられますが・・・
ここで、よくある中二病・中二設定と言われているものを羅列していきます。

・男女問わずモテモテ、誰からも一目置かれている
・普通よりも劣っている人間に見せかけて、実はとてつもない力を秘めている
・今は穏やかな性格をしているが、過去に凄惨な事件を起こしている
・一人で100人ぐらいと戦える
・特に努力はしていないが、最強
・難しい漢字の名前、もしくはドイツ語の必殺技
・片翼の翼、オッドアイ、包帯、血の涙
・とてつもなく暗い過去を持つ影のあるキャラクター

以上は、ネット掲示板などで書き込まれている「よくある中二病」と呼ばれるものです。

 

さて、中二病・中二設定と呼ばれるものを読んでみて思ったのは・・・

「これってプロの作品でもよくあるものだよな」です。

上記で書いた「中二病」と呼ばれているものは、プロの作品でも扱われてるよくある設定ですし、なんだったら王道なものもあるんじゃないかと思うんでうよね。
逆に中二病的な設定を外した作品を作ろうと思ったら、相当捻くれた作品になるんじゃないでしょうか?

・・・何がいいたいかというと、「巷で中二病と言われているものは、プロだって考えてるもので別に変なものではない」ってことです。

設定はなにも悪くないんですね。
じゃあ、どうして中二病と感じたり、見てて気恥ずかしくムズムズする作品になってしまうのか・・・?
一体何が悪いのか?

 

その答えは、一言で言うと・・・

「読者目線で書いていないから」

だと思うんですよね。

中二病作品は噛み砕いて言えば「自分だけが気持ちいい自分のための作品」なんです。

 

中二病が「痛い」のは自己陶酔の塊だから

創作者の殆どが一度はやったことがあると思うんですが・・・

何かしらの素晴らしい作品を見た後に
「もし、自分が考えるキャラクター(自己の分身)がこの作品にいたらどんな活躍をするだろうか」という妄想をしたことがあるんじゃないでしょうか?

その妄想は自分のキャラクターが主人公と同じぐらいの活躍を・・・なんだったら主人公以上の活躍をして、物語をより楽しいものにしていく「最高にスカッとする妄想」になると思うんですよ。

そうした妄想をした時「この妄想を漫画にしたら面白いのでは」と考えると思うんです。

その妄想力を元に鋳造されて出来上がったものが「中二病作品」になります。

自分の分身が活躍して、自分に都合が良くて、自分だけが気持ちいい作品だから自分は面白いに決まってます。

が、他者が見てどう思うかというと・・・ご都合主義過ぎたり、設定がこり過ぎだったり、自分勝手過ぎる展開についていけなかったりします。

ハッキリ言って面白くないんです。
それを通り越して痛いんです。

ちなみに、なんで時間が経った後に自分の過去の作品を見ると恥ずかしくなるかって「妄想から冷めた状態の客観目線」で見れるからです。

中二病作品を作ってしまう状態というのは、読者目線というものが持てない創作者として極めて未熟な状態なんです。

 

プロは「読者目線」を持ってるから面白い

先程も書いたように、プロも中二病と呼ばれるような設定やストーリーを扱います。

しかし、プロは何度も作品を公表したり、編集者に見てもらいウケるものウケないものを判断して技術をブラッシュアップして過程で「読者目線」というものを見つけていくのです。

読者がどんなものを求めているか、読者がどんな話を読みたいか、どんな展開なら気持ちがいいかを考えているから、だから中二病と同じ設定を使っていても面白いんです。

自分だけがわかればいい、自分だけが気持ちよければいい作品というのは同じ創作でも性質が違うんです。

では、どうやって中二病から抜け出すか・・・

・読者目線に立った創作を考えること。
・他者に見せまくって評価を受け取りまくること。

この2つを行うとだいぶ違うんじゃないかなと思います。

 

中二病は創作者なら誰もが通る道!!!!

中二病のことアレコレ書きましたが、決して中二病をバカにしたりしたいわけではないんです。
中二病を紐解き、その解決策を考えて行動すれば創作者として成長できると思うんです。

むしろ、中二病は創作者としての登竜門であり入り口に過ぎないんです。
妄想力があるというだけでも創作者としての資質はあります。

だから、中二病はバカにしてはいけないんです。
創作者なら誰もが通る道だから。

 

それでは、よい創作ライフを!!
闇島でした。

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