アリータ・バトルエンジェルは「銃夢」の再構築に成功した良作

闇島です。

本日、「アリータ・バトルエンジェル」吹替版3Dをレイトショーで見てきました。

感想を書いていきたいと思いますが、一応ネタバレ注意です。
といっても、銃夢の原作をほぼなぞらえていますし、ネタバレしても主軸が「映像体験」なのでそこまで影響はないと思います。

では、行ってみましょう。

実写映画にありがちな改悪設定はなし

アリータバトルエンジェルはざっくり言うと、原作「ハンター編」と「モーターボール編(ほんのちょっと)」を取り込み再構築した映画になっています。

ベースはハンター編でモーターボールが作品の随所でキーポイントとして出てきます。

モーターボールの出し方がとてもスムーズで無理やり取り付けた感はないです。

ヒューゴとの恋愛や、ハンターとしての戦い、そこにモーターボール・・・
詰め込みすぎじゃね???って思うんですが、そこを上手いこと全部溶け込ませてるんですよ。
一つの映画として成立させてる脚本力は素晴らしいものがあると思います。

ただ、キャラクターの心情とかがやはり展開の急さについてこれてない部分はあるかも・・・
モーターボールに嫌悪感を感じてるイドがアリータに協力する場面とか、
チレンがヒューゴとアリータを助ける部分とか、
アリータがハンターになった途端結構急に性格が変わる所とか・・・

ま、そこらへんは精一杯の想像力で補って映画を楽しみましょう。

アクションはサイボーグアクション感満載!
パンツァークンスト要素は?

アクションはさすがの一言。
というか、イド博士以外はサイボーグ同士が戦うので、人間の域を超えた戦いが繰り広げられます。
サイボーグっていってもカッコいいって言うよりも腕にチェーンソーつけてるとか明らかに「雑」なスクラップを寄せ集めたようなサイボーグで・・・

アリータは武術パンツァークンストを駆使して戦うのですが、パッと見はアクションがすごいだけにしか見えません。
・・・が、ほんのワンシーン!明らかに不自然な動きをするシーンがあります。
正にそこがパンツァークンストの真骨頂を発揮してるシーンだと思います。
アクション・・・特にモーターボールの部分はよく見ておいた方がいいです。

結構人間だったらエグいなぁと思うシーンもあるんですが、サイボーグなのでグロさ1/3くらいになってるので安心して見れます。

クズ鉄街が最高に汚い

クズ鉄街の再現は完璧ですね。
汚いオッサンに、汚いサイボーグ
そこに小奇麗なオッサンに、金かかってそうなサイボーグと貧富の差が絵だけでよく分かるし、基本的に汚いクズ鉄街の説得力は物語に入り込ませるには十分役割を果たしていると思います。

人混みの中で色んなサイボーグも出てきますが、本当に自然に底にいるような感じなので全然CG感がない・・・
アリータの顔だけが浮世離れしたCG感あるので逆にそれ以外でCG感を感じないのかもしれない

キャラクターの描写はどう?

よく漫画原作にありがちなのがキャラクターがそのまま漫画っぽいコスプレ感すごい格好してくるってやつですが・・・
今回は漫画の再現よりも、リアリティに振っているので違和感ありません。
デッキマンとか違和感ないロボになってます。

ただ・・・違和感があるとすればアリータの目と・・・ノヴァ教授w

ノヴァ教授に関しては映画でご確認を・・・!!

アリータの目がでかすぎる・・・漫画読んだことあるのか?
・・・原作信者以上の仕事してるわ!!

何度も触れてますがこの映画で最大のインパクトは「アリータの目」でしょう。
でかい・・・でかすぎる・・・どうなってんだ?

いや、銃夢のガリィも目がデカかったよ。
でも、それは漫画的表現というだけで実写で大きするなんて誰も期待してないよ!
なんかこの映画監督勘違いしてねぇーか!!?

まぁそんな気持ちを持ちつつ映画を見てきましたが・・・

まず目に関しては10分くらいでなれます。

映画視聴に関して問題になることはありません。

でもでも!本当に銃夢のことわかって作ってるの!?
イド・・・普通のオッサンじゃん・・・
うお、ロケットハンマー最高じゃん!!

ザパン・・・ハゲとるやん・・・
あー・・・でもザパンだ。この嫌味ったらしいのザパンだ。
ロボ犬も出てきたし、そのうち食べられるのかな。

モーターボール最高じゃん・・・
なんかアリータかわいいじゃん・・・

・・・!?

・・・・!?

アリータの全身エナメル服がなんかエッチすぎる・・・
お尻がエッチすぎる!!!!!!!!!!!!

この監督メチャクチャわかってるじゃん!!!!

しかも展開をよく見てみると・・・
銃夢のOVAをベースにしてるじゃないか!!!

監督の銃夢愛ハンパねーじゃん!!

ちょっとだけでも疑った自分をどうか許してくれ・・・許してくれ・・・

 

あ・・・でもザレム人だったチレンに脳があるのは・・・どうなんだろう。
チップがよかった。

 

 

ってわけで、アリータ・バトルエンジェルの感想でした。

紛れもなくコレは銃夢の実写映画で更に成功例だと思います!!

2000年に作品映画化の版権を獲得してから19年・・・
長かったけど必要な時間だったのだと思います!!

ありがとうジェームズキャメロン!!

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