『「准教授・高槻彰良の推察」民俗学かく語りき』

皆様、あけましておめでとうございます!
ということで、楽しいお正月をお過ごしだと思います。
が・・・

テレビも面白くない、You Tubeのヤミツキテレビも全部聴いちゃったし・・・
うさぷ
うさぷ
月子
月子
やることなくて退屈と思ってるそこのあなた!!

月子がオススメする文庫本を読んでみませんか?

ということで、今回、月子が読んでみた文庫本は
『「准教授・高槻彰良の推察」民俗学かく語りき』澤村御影著です。

実はこの「准教授・高槻彰良の推察」シリーズは最新が3巻で、私は3巻から読んでみたのですが、とても面白く読みやすかったので、1,2巻も購入てしまったほどなのです。

年末に本を購入して、電車で移動中、自宅でとこつこつ読み進めてあっという間に3巻とも読破しました!

あらすじは・・・

怪事件を収集する准教授×嘘を聞き分ける大学生の民俗学ミステリ!

「怪異は、現象と解釈によって成り立つんだよ、深町くん」

人の嘘がわかる耳を持ち、それゆえに孤独になってしまった大学生・深町尚哉。
なんとなく受講した「民俗学2」のイケメン准教授・高槻になぜか気に入られ、
怪異に出会うとついテンションが上がってしまう彼の「常識担当」として助手をすることに。

親しくなるにつれて尚哉は、高槻の瞳が時々夜空のような青色に変わることや超記憶能力を持っていることなどを知る。
実は高槻もまた、幼い頃に奇妙な体験をしていたのだ……。

このアパートは、幽霊物件?! 隣の空き部屋から聞こえる奇妙な音の正体は…。
――「第一章 いないはずの隣人」

ふと気づくと、周りにいつも針が落ちている……。これは呪い?それとも…。
――― 「第二章 針を吐く娘」

肝試しに出かけた少女が消えた。しかし数日後、彼女は帰ってきた。足の裏はきれいなままで…。
――「第三章 神隠しの家」

果たしてこの世に「本物の怪異」は存在するのか――?

読まない手はない!今、売れに売れています!
ちょっぴり残念なイケメン准教授と、常識担当の大学生の凸凹コンビが
民俗学の知識を使って、怪奇事件や都市伝説の謎を「解釈」する軽快なミステリ、開講!!!

Amazonより引用

少し前から文庫本を読む習慣が楽しくなってきた月子ですが、今回、この本を選んだ理由は、著者の澤村御影さんがヤミツキテレビのTweetに「いいね!」をくださったのがきかっけでした。
ちょうど『准教授・高槻彰良の推察3』が11月末に発売されたばかりで、その3巻がかなり人気でした。

月子
月子
私が購入した時も紀伊國屋書店でさえ、新刊コーナーに1冊しか在庫がないくらいでしたもの。
12月末には重版出来も決定されたそうで、澤村先生、おめでとうございます!
うさぷ
うさぷ

ミステリーな内容ですが、怪異と都市伝説の境目がわからない出来事が満載で、どんどん読み進められました。

とくに興味深かったところは、「くねくね」「コトリバコ」なんてワードが普通にでてくるところ。
高槻准教授は民俗学の専門で、「隣のハナシ」というサイトを持っていて、そこで都市伝説などの怪事件を収集しています。
なので、UMAとかの話も時々普通に出てくる。
そして、その「隣のハナシ」に一般投稿された怪事件を解決していくわけですが、深町くんの嘘を聞き分ける能力も活用しながらなかなか面白い展開になっていきます。

怪談を朗読していると、なぜその怪現象が起きたのかわからないことが多いのですが、この小説を読んで、現象にはぜったい原因があるんだ!と確信が持てたことが良かったです。そして人は見たいように物事を見るんだなということ。だから不可解なまま終わる怪談もありなんだなと思いました。
しかし、高槻先生の神隠しの過去と深町くんの嘘を聞き分ける耳になってしまった出来事はなんだったのかは謎のままです。

都市伝説や怪談な好きな方にはとても楽しめる小説だと思います。
お正月休みにぜひ、読んでみてはいかがでしょうか?
月子でした。

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