観るお化け屋敷「いんへるの」を公開したので解説します。

闇島です。

ヤミツキテレビにて、ヤミツキテレビオリジナル「いんへるの」を公開しました。
観るお化け屋敷をコンセプトに制作しました。
まずはこちらを御覧ください。(できればフルスクリーンで笑)

 

以下、解説となりますのでネタバレになります。

 

 

 

コメントにて様々な考察や、ご意見がありました。
どれも素晴らしい考察でしたので、大事にしていただきたいなと思っています。

これから書いていく内容はあくまで「一つの解釈」です。
っていうか、読むと動画がつまんなくなる可能性もあるので・・・

軽い気持ちで見てくれる人だけ見てね!!!

 

「いんへるの」とは何だったのか

いんへるのとは、「インフェルノ」普通名詞で「地獄」のことを指します。

このお話は、地獄を巡るダンテの神曲のような話・・・ではなく「地獄に至るまでの道」を描いたものです。

主人公を地下へと誘う子供は、冥界の案内役です。
地獄へとさまよう魂を案内しているのです。

 

なぜ、主人公が地獄へ行かなければならなかったのか・・・

それは・・・この物語の主人公はすでに死んでいるのです
さらにその原因は自殺です。
(自殺した人間は、地獄へ落ちると言われています。)

主人公は、自分を殺したという罪人なので地獄へと連れて行かれたのです。

 

様々な異変や違和感、怪現象が起こっても主人公が動じないのは・・・

主人公は、浮遊霊として現世をさまよっていました。
幽霊になりたてで、まだ意識はありますが、現世とのつながりが弱まっており意識は曖昧になっています。
様々な違和感や不思議なことが起こっても心が動じなくなっているのです。

亡者の世界へと順応し始めているのです。

子供に素直についていったのも、亡者として引き寄せられて行ったからです。

 

体のパーツを拾い集めるのはどんな意味が合ったのか

体はすべて案内人の体の一部です。
その体は亡者であり、冥界のものです。
冥界のものに触れ、所持することで主人公は現世とのつながりが薄れ、地獄へと近づいて行きます。
(現世の人間が冥界のものを食べたり、所持したりすると冥界の住人になってしまいます。)

 

様々な扉を超えていった先にある真っ白な部屋の扉は・・・

最後に出てくる真っ白な部屋にある扉は・・・

あの扉が地獄の門です。

主人公は、あの扉を越え地獄へと辿り着きました。

 

そして、「いんへるの」のお話は終わります。

 

「いんへるの」の制作に関して・・・

今回、いんへるのの制作に関してまず念頭においたのは、観るお化け屋敷なので無駄な説明は省くということでした。

説明は一切なく、現象のみを見せることでスムーズなテンポを確保したい、また説明を省くことで行動に対する「違和感」や「不快さ」を演出しようとも考えました。

これがうまく当たっているかはわかりませんが、全体に説明不足と感じる部分は「あえて説明しなかった」ことをご理解いただければ嬉しいです。

何が起きているのか「考えながら観る」のも楽しいと思います。

 

いんへるのを制作する際に参考にしたものもいくつかあります。
見て分かる人はわかりますが、SIREN、サイレントヒル、また「PT」などゲームの要素を盛り込んでいます。
子供のパーツを集める道程は、「イシュタルの冥界下り」を参考にしています。
冥界下りの方は、来ている装飾を一階層ずつ脱いでいき最後は裸になりますが・・・
いんへるのでは、亡者の体を所持することでより地獄の亡者へと近づいて行くことになります。

 

いんへるのは、今までヤミツキテレビを制作してきた中で覚えた映像の技法や演出を使って朗読動画とは違う「観る動画」を作ってみたい、また全体の画像は独自で撮影したものや、フリー画像を合成加工したもので構成したいと思い制作しました。

画像加工の枚数はそこまで多くないですし、技術もまだまだなのですが、楽しく作業できました。

(ちなみに動画メインの動画だったので、音源とのすり合わせが大変でした。💦)

 

ちなみに、今回特別出演してくれた「冥界の案内役の子供」は、
月子さんの親戚の子供です笑

声も録音させてもらいました。
子供感があっていい感じだったんじゃないでしょうか?

 

というわけで、「いんへるの」制作秘話と解説でした。
楽しんでいただけましたでしょうか?

またこういった感じの動画を作れたら面白いなーっと思っています。

 

以上、闇島でした。

スポンサーリンク