「カメラを止めるな!」を見て思ったクリエイターの熱さと狂気(鑑賞した人向けです)

闇島です。

制作費は圧倒手的低予算でまさかの300万円!?
ほぼ出演者は無名俳優!
なのに面白いと口コミにより話題になり各地で満席状態に!?

そんなヤバイ映画「カメラを止めるな!」を見ました!

で!!!!!!!!!!

 

感想を書きたいと思ったんで・す・が!!!

 

正直言ってこの映画、マジのマジのマジでネタバレとか、感想とか、ぶっちゃけ予告編すら見ないほうがいい映画です。

 

みたら面白さが半減するとかはないんですが、でも、あの映画体験はして欲しい!!!

だから、ここでは映画について詳細は書きません!!!
この映画をみて感じたことを書いていきます!!

 

しかし、映画の内容について少し触れるのでネタバレ有り扱いのブログとさせていただきます。

 

というわけで、以下のブログ内容は「鑑賞後」または「鑑賞する予定がない人」に限定します!!

 

 

いいっすね!?

 

 

 

大丈夫っすか!?

 

 

 

忠告したからね!!!

 

 

 

 

ここまでしつこく言ったんだから苦情とか受け付けないすからね!!
というわけで、「カメラを止めるな!」を見てきたので、色々雑記を書いていこうかと思います。

 

いやー、マジで面白い映画でした。

序盤から中盤まですべてが伏線で、後半にかけてその伏線が回収されていくカタルシスや、スピーディーな展開、みんな真面目だからこそ沸き起こる笑い、無駄な人間関係とか完全に省いたシンプルでテンポのいい展開。

何もかもがうまいこと絡み合って最高の一本になっていました。
イメージとしては、ものすごい高速で展開される三谷幸喜作品をみた感じでした。

 

・・・

 

そんな中、劇中で書かれている主人公の日暮隆之や、娘の日暮真央の「作品への情熱と狂気」に自分はとてもシンパシーを感じました・・・

 

娘の真央は、イチスタッフにも関わらず子役に目薬を使わずに自力で泣けと力説して周囲と喧嘩するほどの超がつくほどめんどくさいタイプのクリエイター気質な子です。

周囲は泣かなくても目薬でいいじゃん=妥協案を提案するんですが、真央は絶対に聞き入れません。

そんな娘をみて父隆之は「(ビジネス的に考えて)妥協も覚えないと駄目だよ」といいます。

そんな父隆之は、「早い、安い、質はそこそこ」を売りにしている映像監督。
業界人らしく「とりあえず完成させること」を優先しています。
作品への情熱なんかなく、とにかくこなすことを優先しているのかと思いきや・・・

彼は彼で、作品への熱い想いがありました。

トラブルにより代役を立てないといけなくなったときに、自分が行くしか無いからと代役を買って出たり、演技に入ると人が変わったように役に入り込みます。
様々なトラブルに合っても絶対に撮影を止めようとはしません。

そして、「出来ないならカットすればいい」というプロデューサーに対し、「ここは絶対アオリで撮らないと駄目なんだ!」と熱く語ってしまいます。

父も結構めんどくさいくらい熱いタイプの人だったのです。

そして、母親の晴美は、一番クレイジーです。
というか、狂気です。
役に入り込むと、台本とかそっちのけになって突っ走ってしまい暴走します。

(こんな両親の間で生まれたんですからそりゃ娘もヤベー奴になりますわ。)

 

 

ビジネスとして「妥協」しなければ行けない。

このワードは何度か出てきます。

しかし、最終的にこの映画は「作品への情熱と狂気」で完成します。

 

最初は映画を見てる人も、作品の質にこだわり駄々をこねる娘を見て「子供だな」って思うと思います。
しかし、作品作りに本気になって熱く語る父、本気でぶつかり合う役者達、そして大人が妥協しようしたときになんとしても作品を完成させようと行動する娘の姿を見ているうちに、「クリエイターとして熱さ」に共感していくと思うんです。

自分もそうでした。

ものづくりって結構「こうすれば儲かる」とか「こうすれば効率良く稼げる」ってのが見えてくるときがあるんです。
ですが、それは「妥協」を伴います。

ビジネスとして考えれば妥協はして当たり前です。
作品を完成させなければお金になりません。
お金にしなければ次の作品は作れません。

ヒカキンも「一週間で一本高品質な動画を上げるより、毎日低品質な動画を上げるクリエイターが生き残る」と語っていた通り、作品をコンスタントにだす速度も大事です。

クリエイター業界で生きていくためには、日暮父の「安い、早い、質はそこそこ」が最も効率よく稼げるのです。

「熱くなるなんてダサい」
「もっと効率よくいこう」
「妥協して完成させよう」

大人になれと周りは言います。

ですが・・・クリエイターとして生まれたならやはり「最高のものを出したい!!」と心の奥底では強く思っているはずです。

 

この映画の終盤、そのクリエイターとしての熱い思いが爆発します。
そこには狂気をはらむ程の熱意がありました。

作品のためにマジで俳優をビンタするし、怒鳴り散らします、蹴飛ばします。
4メートルのピラミッドだってやります。
はたから見たらめちゃくちゃです。

しかし、めちゃくちゃの先に無理無謀と思われた作品が完成するのです。

完成した先に、みな「やりきった」という充実感を感じている笑顔で映画は幕を閉じます。
この映画は、ただただ面白い映画というだけでなく、クリエイターとしての矜持を描いた映画でもあったと思います。

そして、その矜持が今低予算ながら大ヒットという形で現れているんだなと自分は感じたんです。

 

自分は正直、かなり熱くなるタイプです。
突き詰めようと思えばとことんいくタイプです。
寝るのも、ご飯を食べるのも忘れて没頭してしまいます。
で、結構周りにドン引きされて悩むことも多いのですが・・・
この映画をみてクリエイターとしての熱さを持つこともいいもんだよ、どんどんいけ!と言われたような気がしました。

 

長くなりましたが、「カメラを止めるな!」を見て感じた雑記を書いてみました。

以上、闇島でした。

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