【第二回】なぜ「洒落怖」は洒落にならないくらい怖いのか

どうも、闇島です!

前回の「なぜ「洒落怖」は洒落にならないくらい怖いのか」に引き続き第二弾です。

今回も、洒落怖がなぜあそこまで怖いのかを検証していきたいと思います。

田舎の風習など現代社会では忘れ去られたもの=恐怖

洒落怖には多くの作品がありますが、特に田舎を題材にした話が数多くあります。

田舎の風習や土着信仰、しきたり、禁忌、閉鎖的な集落、極端に排他的な村民などなど現代社会では失われてしまったものが作中で取り上げられます。

かつては、当たり前だった田舎の風習は、今や都会に住む現代人に取っては未知のものであり、理解のできないものとなっています。

そして、人は「正体が見えないものや理解できないもの」に恐怖を覚えます。

得体の知れない物に恐怖を覚える・・・

極端な例ですが、会社の付き合いでものすごい地位にいる方と会食することになったとします。
あなたは彼のことを知りません。
ですから、様々なことを想像してしまいます。

下手なことをしてしまったら会社の評価が下がるかもしれない。

そんなことをしたら、左遷されて、リストラされるかもしれない。

会食での作法がわからない・・・きっと幻滅されてしまう。

そうした計り知れない妄想が巨大な恐怖となってあなたの身体を硬直させ、冷や汗をダラダラと流します。

実際は、気さくで料理の作法なども気にしない優しい人格者なのですが・・・
あなたが事前にそのことを知っていれば、緊張もせずリラックスして会食に望めるはずです。

そう、知らない、分からないもの、自分の理解の範疇を超えるものは、全て恐怖の対象となりえるんです。

田舎の風習や土着信仰、しきたり、禁忌、閉鎖的な集落、極端に排他的な村民に対して、畏怖を覚えるのは、それが「理解できないもの」だからです。

ですから、そうした題材を数多く取り扱っている洒落怖は怖いのだと思います。

山の怪談もそうですね。
観光地としての山ならいざ知らず、地方の山に詳しい人は今の現代人はそうそういません。
何が潜んでいるかわからない恐怖が、読んでるものに生生しい恐怖を与えてくれるのです。

身近だからこそ感じる恐怖

田舎だけではなく、都会が舞台となっている洒落怖も数多くあります。
家族が突然おかしくなってしまう話や、コンビニバイトで体験した話、家の隙間に潜む女などなど、現代社会に潜む闇を綴った作品もまた人気があり、とても怖いです。

こちらは、先ほどとは打って変わって「知っているからこそ怖い」ものだと思います。

自分が知っている景色や、地域、職場、家族が怪異となる怪談。
その身近に潜む恐怖の数々は、自分たちにその恐怖が降りかかるかもしれないというリアリティがあります。

前回も書きましたが、人は自分が想像するものが一番怖いのです。
ですから、より、リアルに想像できる身近な地域や人の話は現実味があり、怪談が直接的な恐怖となってあなたを襲ってきます。

エレベーター、地下鉄、学校、職場、電車、怪談を読めば読むほど、様々なものが恐怖の対象となるのです。

まとめ

知らないものへの恐怖。
知っているからこその恐怖。

そうした、ありとあらゆる恐怖が存在するのが、洒落怖なんですね。

もし、読んだことが無いという人がいましたら、ぜひ読んでみることをおすすめします。
あなただけのとびっきりの怖い話が、あなたを待っているかもしれません。

それでは、闇島でした。

スポンサーリンク