朗読における「間」の技術3選まとめ

どうも!闇島です!!

怪談朗読チャンネル「ヤミツキテレビ」の音響、演出を担当しています。

朗読をされている方の中でも、特に力を入れていることって色々ありますよね。
正しい発音で読むとか、感情豊かに読むとか、それぞれの拘りがあると思います。

ヤミツキテレビが朗読で特に力を入れているのは、「間」のとり方です。

朗読において、「間」と言うのは非常に重要なポイントだと闇島は考えています。
間のとり方一つで、人を朗読に引き込むこともできれば、逆に聞き流される朗読にもなってしまう・・・それほど大事な要素なんです。

「間」と一言で表現されますが、この「間」には様々な表現の幅があります。
今回の記事では、「間」がもたらす効果を書いていこうと思います。

時間経過、場面転換

皆さんは漫画を読んだことはありますか?
コマという枠の中に絵やセリフが書かれており、読み終えたら次のコマへと視線を誘導し漫画を読み進めていくと思います。

この漫画の「コマとコマの間」は「時間経過」や「場面転換」に使われています。

朗読においても「間」は時間経過、場面転換として使えます。

「そこで私は気絶しました。一週間後、私は病院で目が覚めました。」

『気絶しました。』『一週間後』『私は病院で~』この間に数秒の「間」を持たせることで、時間経過と場面転換を表現できます。

聞いてる人に「ああ、かなりの時間が経ったのか」「場面が変わった」と考えさせる間を作ることで、より聞きやすく、想像しやすい朗読になるはずです。

「静」と「動」

朗読を読むことが「動」とするなば、間が「静」となります。
淡々と朗読をしているさなか、ココぞというタイミングでピタッ!と静止する。

その瞬間の静けさが生み出す緊張感は聞く人をより朗読に集中させます。

全てが静まり返る「無音の音」を使いこなすことで、余韻を与えたり、聞いてるものに衝撃を与えることが出来ます。
動きがある中からの静寂というのは、突然音を鳴らされる大きな音よりもゾッとするような絶大なインパクトとなることでしょう。

余談ですが、静と動を使いこなすことで見る人を釘付けにしたのが、かの有名なアクションスター「ブルース・リー」でした。
彼は、静と動を使い、そのアクションの素早さをより際立てることに成功したのです。

セリフの部分がわかりやすくなる

大人数で呼んでいる朗読ならば、キャラクター毎にセリフを喋ってもらえばいいですが、基本一人ですよね。

そういう時、ドコからがセリフなのか分かりづらくなってしまう時があると思います。
声色をかえるなど工夫をすると思いますが、こういう時にもセリフの前後に「間」を使うことで、ここはセリフのパートだよと理解させることが出来ます。

まとめ

如何でしたでしょうか?
「間」がもたらす効果について書いてみました。

◆時間経過や、場面転換を表現する間
◆静と動を表現する間
◆セリフの間

この表現が上手く出来るようになれば、想像力を掻き立てるような聞かせる朗読になると思います。
ただ、今回紹介したこと以外にも「間」を意識することで聞き取りやすい朗読となるポイントは沢山あります。
自身で、「間」を意識し、その感覚を掴んでみると良いかもしれません。

それでは、闇島でした。

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