人は正しいことにはお金を使わないという話。

どうも、闇島です。
昔、こんな言葉を聞きました。

「人は正しいことにお金を使わない、面白いことにお金を使う」

この言葉を聞いた当時は、まだ子供だったので正直意味がわかりませんでした。
面白いことに使うのはわかります・・・が、正しいことにお金をつかわないとはどういう意味なのか?
正しいことに使うお金とは一体何なのか?

しばらくその意味がわかりませんでしたが、ある経験からその言葉を思い知る事になります。

 

昨年、闇島が中心で、「交通遺児育成基金」への募金を呼びかける活動を行いました。
交通安全を謳ったマグネットステッカーを販売し、その売上金の一部を寄付するという内容でした。

ステッカーの金額は500円。ワンコインです。

イラストはセミプロのイラストレーターにお願いし、総額で数万円ほどかけて500枚のステッカーを制作しました。
その活動は地方紙ではありますが、新聞にも取り上げられ、活動に対する思いを掲載して頂きました。
また、物販だけでなくインターネット販売も行うと大々的に宣伝したのです。

自分はこの時こう思っていました。
500円で寄付に参加でき、素敵なステッカーも手に入るのだから、多くの人が購入しこの活動に賛同してくれるだろうと。

これだけ、交通安全、交通遺児育成基金への募金への重要性について熱く語ったのだからその思いに共感してくれる人が多く集まるだろうと。

ステッカーで得た売上金は、次のステッカー制作にあて、売上枚数を増やし段階的に寄付金を上げていく算段まで練っていました。

 

しかし、現実はそうは甘くありませんでした。
自分としては最大限の努力はしたつもりでしたが、実際に売れた枚数は、10枚にも満たなかったのです。

一体何が悪かったのか?
寄付をするという文化がない、日本人の気質か?
自分の活動に対する情熱が足りなかったのか?

いえ、そうではなかったんです。

自分のこの企画は、間違いなく正しい活動だと思っていました。
清廉潔白な行為であり、何も間違いのない活動だと。

しかし、大きな間違いをしていたのです。

それは・・・

面白くなかったんです。

この時、闇島は、あの言葉を思い出したのです。

「人は正しいことにお金を使わない、面白いことにお金を使う」

あなたも覚えてるであろう・・・あの「アイスバケツチャレンジ」。
筋萎縮性側索硬化症 (ALS) の研究を支援するため始まった、バケツに入った氷水を頭からかぶるか、またはアメリカALS協会(英語版)に寄付をするという運動。

ほんの学生のノリの思いつきだったのかも知れませんが、あの活動は多くの人に広まり、多額の寄付を集めました。

 

そうなのです。

人は、正しいからと言ってお金を使うことは無いのです。
面白かったり、感動することにお金を払うんです。

心が動かす工夫をしなければ、お金を払ってくれはしないんです。

その工夫を、怠った自分の完敗でした。

正しいことを唱えるのは誰でもできます。
しかしそれを面白いこと、人を感動させることに繋げて考えられるというのは、一種の才能だと思います。

よく、芸能人のチャリティ活動なんかが、批判の的にされる時がありますが・・・
そうした面白いことが無ければ、基本的に人は募金しないものと考えれば、正しい活動なんだと思います。

 

もし、次回も闇島主催でチャリティ活動を行う際は、面白い工夫を考えて活動に参加していきたいと思います。

 

それでは、闇島でした。

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