共通点を持つ二つの作品「女優霊」と「呪怨」を見た。

2017年8月17日

どうも!闇島です!

このお盆休みに名作と言われる「女優霊」と「呪怨Vシネマ版」を見ました。

どちらも名作の何恥じない怖い作品でした。
まずは、それぞれの作品の紹介を簡単にしたいと思います。

「女優霊」

「リング」の中田秀夫監督デビュー作
脚本は高橋洋さん。
主演は柳ユーレイさん。

新人監督が映画撮影中フィルムに謎の映像が入り込んでしまい、そこから身の回りで怪異が置き始めついには死者まで出てしまい・・・というストーリー。

この作品、特徴的なのがラストのクライマックスまで「幽霊」はぼんやりとしてはっきり見えないところです。

特に強烈なのが、「驚愕する女優の後ろでピンぼけのお歯黒女が大笑いしている」というシーン。
ピンぼけで大笑いする女は、映像としてよく見えないからこそ想像力を働かせてしまい、恐怖心を煽られるんですよね。
ここの映像の気持ち悪さは、後の「リング」の片鱗を見せております。
このシーンだけでも、見る価値はあると思います。

幽霊をはっきりと映さないけど、気配だけはしっかりと映し出す表現は、デビュー作とは思えない表現力です。

 

「呪怨Vシネ版」

清水崇監督の代表作
監修は高橋洋さん(女優霊と同じ人が関わってるんですね)
小林先生役として、柳ユーレイさんが出演しています。(こちらも同じ人が関わってるんですね)

殺されてしまった佐伯伽椰子の怨念が残る家に関わった者たちが、その怨念に次々と襲われていくというオムニバス形式のドラマ。

この作品の特徴というか、アイドルはやはり伽椰子と俊雄。
女優霊とは対象的に、ものすごいはっきりとその姿が見えるんですよね。

一見ギャグになってしまいそうな表現ですが、女優の迫真の演技と、巧みな演出で上質のホラーへと押し上げています。

こちらの作品も「気配」の表現を巧みに使ってきます。
伽椰子は「ああああああ」という声。
俊雄は猫の鳴きマネ。
この声がすると視聴者は、次に酷いことが起こると予感し、緊張感を持って画面に釘付けになります。

 

2つの作品の共通点

この2つの作品の共通点は、先程も書きましたが「気配」の表現が非常に上手いというところです。
写ってはいないんだけど、たしかにそこにいるという、ジャパニーズ・ホラーの真髄を見ることができます。
こういう表現は、本当に好きですねぇ。

「女優霊」も「呪怨」も、行動原理が共通しているところがありますね。
どちらも、関わった者たちを理不尽に呪い、襲い、殺すというところ。

「女優霊」は作中でははっきりと語られることはありませんでしたが、とあるスタジオに女優が演じた役の怨念のようなものが残されており、その怨念に触れてしまったものが襲われるという作りだったように思えます。
「呪怨」も伽椰子の怨念が残る家に関わったものが、悲惨な最後を遂げるというところで共通点があります。
(どちらも高橋洋さんが関わってるから似通ったという可能性もあるのかな?)

そして、どちらも柳ユーレイさんが出演しているという偶然の一致。

たまたま見た2つの作品でしたが、色んなところに共通点を見出すことができました。

 

どちらもおすすめなのでぜひぜひご覧になって見てくださいね~。

それでは、闇島でした。

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