「ギャルソン」それはプロフェッショナルの物語・・・漫画レビュー
どうも!闇島です!
「ギャルソン」(全5巻)を読み終えました!
作画は今作がデビュー作。
Twitterでなにかと話題のホリエリュウ先生。
原作は、城アラキ先生。
稲垣吾郎主演でテレビドラマにもなった「ソムリエ」(全9巻)の原作者さんですね。
ドラマ版は大好きでずっと見てました。
あらすじ
舞台は、東京・表参道にあるレストラン「La cene」。
そこにギャルソンとして新たに雇われた沢渡翔がやってくるところから物語は始まります。
彼はレストランに来るないなや「ここはレストランじゃない」と言い放ちます。
そう、「La cene」は様々な問題を抱えていたのです。
そして、沢渡翔はギャルソンという立場から立て直していくこととなるのですがーーー。
プロフェッショナルの物語
ギャルソンって、男性給仕(ウェイター)のことなんですね。
Wikipediaによると女性給仕はセルヴーズと呼ぶそうです。
レストランが舞台の料理がメインの漫画はよくありますが、「ギャルソン」はその名の通り、サービスを提供するギャルソンがメインの漫画。
サービスのプロ、沢渡翔が提供するサービスや哲学を通して、お客さんやスタッフの問題を解決していき、レストランを立て直していくという物語です。
本作品は、沢渡翔含め様々なプロフェッショナルが作品に登場します。
サービスのプロ、料理のプロ、ワインのプロなどなど・・・
彼らのプロとしての哲学は、たくさん学ぶところがあり、読みながら「自分はここまでプロに徹することができるだろうか」と考えていました。
色んな名言が出てきて・・・それもまた心を打つんですよね。
闇島おすすめポイント
◆個性的なキャラクター
ギャルソンに登場するキャラクターは一癖も二癖もあって面白いです。
特に、レストランの皆は全員お気に入りです♪
なんというか、癇に障るキャラがいないくてストレスなく読めるんですよね。
それに、それぞれのキャラに愛すべきポイントがあるんですよ。
ものすごく丁寧にキャラクターづくりをしている印象を受けました。
最初はクールに登場した岡田玲子オーナーの話が進むにつれてキャラの変貌していく様が個人的に好きです笑
◆人間ドラマが面白い!
全編通してかかれている、お客さんや、レストランスタッフ、またはライバル店のスタッフなどなど様々なキャラクターたちが織りなす人間ドラマがこの漫画の魅力の一つですね。
最初はぶつかり合ったてたスタッフの皆がトラブルを乗り越えるごとに成長していって、信頼関係を築き上げていき、「プロフェッショナル」になっていく・・・
その人間ドラマが小気味よいんですよね。
ああ、最初はあんなにヒステリックだった店長も、こんなに落ち着いて・・・!ってなるシーンがあったりするんですが、そういう細かいところがグッきます笑
また、一度だけのゲストキャラクターかなと思ったキャラが、再登場したりと「その世界でちゃんと生きてる」感じがしてこういう演出というか、話ってすごく好きなんですよ。
脇役がキチンと生きてる世界って素敵です。
◆絵の「説得力」にも注目!
とても絵が綺麗・・・というか美しい。
デビュー作とは思えないほど、作画が安定していて読みやすいです。
(3巻の途中、少しだけ線が太めになるのはちょっと驚きますが)
見たこともない高級レストランの雰囲気を醸し出す背景の書き込み、思わず明日にでも高級レストランに足を運びたくなる程の美味しそうな料理をかける画力は本物で、特に注目してほしいのがキャラの表情の描き方。
喜怒哀楽だけじゃなく、複雑な心境を絵で表現するその力量に脱帽です。
とにかく感情表現が豊かで登場人物を生き生き描いていて、それが物語に深みを持たせているんですよ!
そして演出がまた本当に上手いんです・・・
登場人物の心の中を、丁寧な演出でこちらに説明してくれるので、わかりやすいんですよね。
前回のブログでも書きましたが、「わかりやすく描く」ってとても大変で地道な作業なんですよ。
それを、描ききっているホリエ先生はとても誠実な方なんだなと、絵から伝わってきます。
あと、これは個人的な意見ですが・・・
美形も不細工も、おじいちゃんも、おばあちゃんも違和感なく描けることってすごく大事・・・だけど結構難しいことだと思うんですよね。
ホリエ先生が描く老若男女は全く違和感がない・・・昔漫画家を目指していたものとしては、感服するばかりです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで少しでも読みたいなと思った方は、ぜひ書店へ。
ちなみに、話自体は一話完結がほとんどなので、気軽に読めますよ♪
ギャルソンを読んだあと、
「一度でいいから最高のサービスを受けてみたい!」
と思うはずです。
それでは、闇島でした。
ディスカッション
コメント一覧
闇島さん、こんばんは。
「ギャルソン」興味深い漫画ですね。
昔「王様のレストラン」というドラマがあって、フランスレストランには
皿洗いにまで、名前がちゃんとあるのにびっくりした記憶があります。
オーナーが女性っていうの新鮮ですね。
漫画は絵が好みじゃないとなかなか手を出す気にならないものです。
今は、パックされているから中身見られないのが残念です。
闇島さんが気に入ったのなら、絶対大丈夫です。本屋行ってみます。